
プロ野球オフ最大の話題のひとつとなった、松本剛(元日本ハム)の FAによる巨人移籍。
単なる戦力補強という枠を超え、「球団の方向性」「松本自身の人生」「外野陣の再構築」など、複数のドラマが絡み合う大きな決断だ。
この記事では、
- 移籍の背景
- 巨人が求めた理由
- 松本に託された背番号「9」の意味
- 外野陣の競争はどう変わる?
- 移籍がもたらすリスクと期待
- 2026シーズンの“現実的シナリオ”
まで、網羅的に解説する。
1. 移籍の核心 ― 「もう一度、勝負したい」という決意
松本剛は日本ハムで10年以上プレーし、2022年首位打者という頂点を経験した。
しかし24年・25年は若手の台頭や起用の変化により、立ち位置が安定しにくい時期でもあった。
FA宣言の理由をまとめると、こうなる。
- 今の環境では“絶対的レギュラー”とは言い切れない
- プロとしての「伸びしろ」をもう一度作りたい
- 家族やキャリアを考えた長期的判断
- 子どものころから巨人ファンという原点
「変わるなら今」という、強烈でシンプルな動機だ。
2. 巨人が欲した“松本剛というタイプ”
巨人はここ数年、外野の固定化に悩まされてきた。
特に 中堅の守備・つなぎ役・機動力 の3つは慢性的な課題。
巨人は長打型の補強は多かったが、
“確実にアウトを減らし、チームの土台を固める選手” は不足していた。
松本剛はその穴を 一発で埋められる タイプだ。
3. 背番号「9」に託されたメッセージ
巨人の「9番」といえば、歴代の俊足・巧打型外野手が背負ってきた番号。
この番号が与えられたという事実は…
「主力として計算している」
「外野の中心に育てたい」
という球団の強い意思表示そのもの。
FA選手だから“忖度した番号”では?と思われがちだが、
巨人はそういう番号運用をしない。
背番号9を託された=「中軸としての責任も期待もセット」。
4. 巨人外野陣の“競争図”はこう変わる
松本加入によって、外野は一気に「レギュラー3枠を6人で争う」構図になる。
候補
- 松本剛
- 丸佳浩
- キャベッジ
- 若林楽人
- 中山礼都(コンバート継続)
- 若手勢(萩尾・浅野翔吾など)
ポイントは2つ。
①「守備力の序列」がガラッと変わる
松本は守備力が高いので、
“打線のバランスを取るために使いやすい” という利点がある。
② 競争が「長打力型 vs. 総合力型」に
松本の加入で、“器用で堅実” なタイプの価値が上がる。
若手にとっては脅威だが、チーム全体の完成度は確実に上がる。
5. 移籍のリスク ― 華やかさの裏のプレッシャー
もちろん、巨人移籍はリスクも大きい。
巨人特有のメディア圧力
成績が悪いと、誇張された批判がつきまとう。
「FAで来たんだからやって当然」という空気もある。
外野陣の競争は“長期固定”されにくい
巨人は調子が悪ければすぐに入れ替える傾向がある。
東京ドーム特有の環境
人工芝・広い外野・打球のクセなど、慣れが必要。
松本が安定したメンタルで乗り越えられるかが鍵だ。
2026シーズン ― 松本剛が描く“現実的未来”
ファンが一番気になるのはここ。
あくまで現実的なラインで予測すると、
【予想起用】 中堅 or 左翼のスタメンが濃厚
- 守備力
- 打線のバランス
- 走塁力
この3要素で重宝される可能性が高い。
【予想成績】 打率.280前後+出塁率.350
巨人は“長打よりも出塁と確実性”で松本を評価しているため、
数字以上の価値が出るタイプ。
チームにもたらす影響
- 外野の守備が安定し投手陣が楽になる
- クリーンアップ頼みの打線から脱却
- 若手のプレー基準が上がる
“派手ではないが確実に勝利に直結する補強”
それが松本剛の加入だ。
【総まとめ】
松本剛の巨人移籍は、
「本人の再挑戦」と「巨人のチーム再構築」が一致した、大きなターニングポイントだ。
- 巨人は守備・ミート・走塁のバランス型を求めていた
- 松本はレギュラーを勝ち取る環境を求めていた
- 背番号9は“主力として託された象徴”
- 外野の競争は確実に激化し、チーム力は上がる
- ただしプレッシャーも大きい
結局のところ、
「この移籍は成功するか?」という問いに対する答えは“起用機会と適応力”で決まる。
ただひとつ言えるのは、
巨人の外野は間違いなくレベルアップするということだ。
スポニチhttps://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/27/gazo/20251127s10001173311000p.html

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