2025年12月9日、NPBの第4回「現役ドラフト」が実施され、12人の選手が新天地へ移籍した。現役ドラフトは“出場機会に恵まれない選手に新しい環境を与える”ことを目的に、2022年から導入された制度。4年目を迎えた今回は、各球団が積極的に戦力再編に動き、制度が本格的に根付いてきた印象を受ける。
この記事では、12月9日に行われた現役ドラフトについて徹底的に解説します。
現役ドラフトとは? ― 若手・中堅の“再起を促す”制度
現役ドラフトは、従来の新人ドラフトとは異なり、
すでにプロ契約を結んでいる現役選手が対象となる「移籍ドラフト」だ。
【制度の目的】
- 出場機会に恵まれない選手の才能を埋もれさせない
- 各球団の戦力バランス調整
- 選手の“第二のキャリア”を切り開く機会を創出
【対象外となるケース】
- 新人
- 外国人選手
- FA権保持者
- 複数年契約者
- 育成選手
- 来季年俸5000万円以上の選手(例外あり)
このように“抜け道”を防ぎつつ、各球団が最低1人は指名・移籍させるため、毎年12人が必ず動く仕組みになっている。
2025年現役ドラフトの特徴 ― 制度の定着と選手価値の再評価
2025年の現役ドラフトは4年目。制度調整が続いた過去数年と比べ、
球団側が戦略的に指名する姿勢がより鮮明になった年と言える。
【2025年の主なポイント】
- 4回目の実施で制度として定着
- 2巡目指名はなし(1巡目のみ)
- 投手・外野手を中心に12人が指名
- “潜在能力型”の若手・中堅選手が多数選出
特に、巨人・阪神・ロッテなどは、編成方針に基づき積極的に選手を送り出し、移籍先球団は即戦力や再生を狙う補強として獲得している。
2025年現役ドラフト 指名/移籍選手一覧(全12名)
以下は、2025年12月9日時点で報道された、今回の現役ドラフトで移籍が決定した全選手だ。
<セ・リーグ> (ポジション、前所属)
阪神 濱田太貴(外野手・ヤクルト)
DeNA 濱将乃介(外野手・中日)
巨人 松浦慶斗(投手・日本ハム)
中日 知野直人(内野手・DeNA)
広島 辰見鴻之介(内野手・楽天)
ヤクルト 大道温貴(投手・広島)
<パ・リーグ>
ソフトバンク 中村稔弥(投手・ロッテ)
日本ハム 菊地大稀(投手・巨人)
オリックス 平沼翔太(外野手・西武)
楽天 佐藤直樹(外野手・ソフトバンク)
西武 茶野篤政(外野手・オリックス)
ロッテ 井上広大(外野手・阪神)
注目選手 深掘り分析
ここでは、特に話題性の高かった4名をピックアップし、新天地での期待値を考察する。
◆ 井上広大(阪神 → ロッテ)
潜在能力 No.1 の右の長距離砲候補。ついに新天地へ。
阪神では強力外野陣の壁が厚く、出場機会が限定的だった井上。
ロッテは右の強打者を求めており、環境さえハマればブレイク候補筆頭だ。
◆ 菊池大稀(巨人 → 日本ハム)
“ジャイアンツの未完のリリーバー”が北の大地で覚醒の兆し。
球威のある直球を持ちながらも、巨人では起用タイミングが噛み合わず。
日本ハムは若手投手の再生に定評があり、ワンランク上の中継ぎへ飛躍する可能性が高い。
◆ 松浦慶斗(日本ハム → 巨人)
大型左腕を求めていた巨人が指名。素材はトップクラス。
松浦はまだ21歳。
巨人は左腕の先発候補が不足しているため、「時間をかけて育てる補強」として非常に理にかなった指名。
◆ 佐藤直樹(ソフトバンク → 楽天)
身体能力モンスター外野手。東北で覚醒なるか。
長打力・守備力・走力の3拍子揃う佐藤だが、ソフトバンクでは出番が減少。
楽天は外野の世代交代が急務で、起用チャンスは大幅増が見込まれる。
現役ドラフトが生み出すもの ― “再生の物語”
2025年の現役ドラフトを見て感じるのは、
「選手の人生を変える場として、制度が完全に機能し始めた」ということだ。
- 球団に埋もれていた才能が、別球団で花開く
- ファンにとっては、復活のドラマが楽しみ
- 選手にとっては、プロとしてのキャリアをつなぐチャンス
特に、若手〜中堅の“見切られたわけではない選手”が移籍できるのが現役ドラフト最大の魅力だ。
プロ野球は、華やかな新人ドラフトだけが全てではない。
現役ドラフトこそ、プロの厳しさと希望が同居する“もう一つのドラマの舞台”だと言える。
まとめ
- 2025年現役ドラフトは12人が移籍
- 制度4年目で安定し、球団の戦略性も高まった
- 若手再生・戦力再編として機能性が向上
- 移籍選手は新天地でのブレイクに期待大


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